人気ナンバー1 イケメン神様『大国主』
久しぶりの更新で書かせてもらう記事は、八百万(やおよろず)の神様の中でも超人気者の神様である大国主(おおくにぬし)の紹介です👼
あまり信仰心の無い方でも名前ぐらいはご存知じゃないでしょうか?
因幡の白兎の物語にも出てきた心優しいイケメン神様です
イザナギが禊の最中に生み出した3柱の神様の中のスサノオから数えて6代目に当たる神様ですね
スサノオの娘であるスセリビメと結婚した後に、葦原中国で国造りを始めます
国造りの協力者として、少名毘古那(すくなひこな)と協力して国造りを進めますが、完成間近になって高天原の神様たちに半ば強制的に国を奪われるという可哀想な場面が古事記でも描かれています
ここで言う国造りとは土地を新たに作る、と言うことではなくて、農地を開拓して葦原中国に農業を広めたり、安定した食物の供給や、病気の治療の仕方などを広めていったそうな🏥
ちなみに協力者の少名毘古那は主に医療やお酒を広めたとされ、全国で祀られています。(祀っている神社は少ないですが)
やっとのことで国造りが完成しようとしたところに高天原のアマテラスから国を譲れとのお願い(半ば強制)が来ます
何度か断っていたのですが、シビレを切らした高天原の神様は最強の軍神であるタケミカズチを使者として大国主の元へ送り込みます
そこで大国主の子どもであるタケミナカタとタケミカヅチの一騎打ちで勝敗を決めて、このいざこざは幕を閉じたのでした
大国主は島根県にある出雲大社(いずもおおやしろ)に祀られています。
日本最大級のしめ縄が拝殿にかかっており、本殿も全高24メートルもあり、日本最大級らしいですよ
大国主は国を譲る代わりに、大きな神殿を建ててそこに自分を祀らせると言う交換条件を出したそうな
出雲大社の建設当初は高さ48メートルと、東大寺の大仏殿より高かったらしいですよ
ちなみに、皆さん神無月(かんなづき)と呼ばれる暦を聞いたことがあると思いますが、これは全国の神様が出雲へ集まるために姿を消すと言われるからです
逆に日本各地で神無月と呼ばれる時期を出雲では神在月(かみありつき)と読んで、御神火をたくさん焚いて全国の神様を迎え入れます
再び、ちなみにですが神在月になる直前に、長崎にある壱岐島に龍の神様が一同に介し、そこから全国の神様を迎えに行くんですよ🐲
やっとの事で国を完成させたのに、違う神様に統治されてしまうなんて歯がゆい思いだったでしょうが、結果大きな神社で自分が祀られて、満足だったんじゃないかなぁと個人的には思っています
時には自分から一歩引いて相手をたてるのも大事なんだと大国主から学ばせてもらいました